栄養サポートチーム(Nutrition Support Team:NST)

「万病に効く薬はないが、栄養は万病に効く」
故・小越章平先生のことばにもありますように、病院における治療の根本となるのが栄養です。院内の多職種カンファレンスで、定期的に患者さんのスクリーニングを行い、問題点を明らかにしながら、治療と並行して栄養管理のサポートを行っているチームです。すでに20年近い活動から、院内には栄養療法の大切さについての認識はすでに根付いていると想っています。患者さんの入院から在宅、日常生活のサポートを行うことに力を入れています。

褥瘡対策委員会

褥瘡対策委員会

患者さんの安全のために、チームとして褥瘡発生予防と早期治癒を目指して活動しています。メンバーは医師、皮膚・排泄ケア認定看護師、各病棟褥瘡リンクナース、管理栄養士、理学療法士、作業療法士で構成されています。週1回褥瘡回診を行い、褥瘡の評価や処置方法、ポジショニングなど患者さんの状況に応じたケアを提供できるよう多職種で検討しています。月1回委員会を開催し、褥瘡発生状況の報告、体圧分散マットレスの管理、褥瘡予防のためのマニュアル整備などの情報共有化を行っています。

摂食・嚥下委員会

摂食(食べる)、嚥下(飲み込む)機能が低下した患者さんを対象に、診断と治療、リハビリテーションを行っています。
脳、口、のどの機能が悪くなると、口から食べることができなくなります。摂食、嚥下機能の障害は肺炎や栄養低下など生命に関わる体の異常だけでなく、本人の生きる喜びを奪うことにもつながります。
当院では、管理栄養士による栄養状態の評価と栄養指導、言語聴覚士/理学療法士/作業療法士によるリハビリテーション、医師による嚥下造影検査を受けることができます。

呼吸療法委員会

呼吸療法委員会
呼吸療法委員会

医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士、管理栄養士、社会福祉士により構成しています。週1回、主に人工呼吸器を装着している患者さんを回診し、人工呼吸器早期離脱を目標としたラウンド、合併症の予防、排痰ケア、退院支援などを行っています。呼吸の病気とともに生きる患者さんの持っている力を活かし、住み慣れた地域での生活ができるように、訪問看護師と協働することもあります。チーム活動を通して呼吸ケアの維持向上につとめ、安全でより良い呼吸ケアの提供を目指しています。呼吸ケアに興味のある誰もが参加しやすいチーム作りを心掛けています。

化学療法委員会

看護師(病棟・外来・訪問)・管理栄養士・薬剤師・臨床検査技師・リハビリスタッフ(各療法士)・医療ソーシャルワーカー・医師等のメンバーによる化学療法委員会が毎月一回開催されています。
勉強会の開催、高度化する新規薬剤・治療法や副作用対策などの周知に始まり、病院全体の化学療法施行中の患者さんのレジメン確認や問題症例の相談、緩和療法を含めた病棟・外来・在宅での切れ目のない治療・生活環境支援を続けるための情報共有などを行っています。
更には、電子カルテによる化学療法オーダーシステム運用やレジメンの登録、安全管理マニュアルの作成など、活動内容は非常に多岐にわたっています。
また委員会業務の一環として、岡山大学病院の主催する総合キャンサーボードのサテライト開催の管理も行っております。
地域がん診療病院として、地域の皆さまの期待に応えられる病院であり続けるために全体的なレベルアップを担う縁の下の力持ちでありたいと思い活動しております。

糖尿病委員会

当院では常勤の糖尿病専門医を中心に看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士など多職種で糖尿病療養指導を行っております。高度で幅広い専門知識を持つ日本糖尿病療養指導士(CDEJ)の資格を持つメンバーも多数在籍しており、糖尿病セルフケアの支援を致します。週3回の糖尿病教室や糖尿病週間行事や糖尿病の集いなどのイベントを催し、糖尿病の啓発運動なども行っています。

感染対策委員会

ICT(感染対策チーム)とはインフェクションコントロールチーム(Infection Control Team)の略称で、院内で起こるさまざまな感染症から患者さん・家族、職員の安全を守るために活動を行う組織です。医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、診療放射線技師、栄養士などさまざまな職種が集まり、横断的に病院全体の感染対策活動に従事しています。週に1回のICT会議で、感染対策に関する報告や協議を行っています。
活動の目的は、1.患者さん・家族を感染から守る 2.職員を感染から守る 3.医療の質の改善(向上) 4.資源(人・物・金)の有効活用することです。具体的には以下の8項目の活動を行っています。

  1. 院内感染症のサーベイランスと評価
  2. 院内ラウンド
  3. 各種サーベイランスの実施
  4. 感染管理教育の実施
  5. 感染対策マニュアルの作成と改訂
  6. 職業感染防止対策の実施
  7. 地域医療施設との連携
  8. 地域への貢献