令和元年度 金田病院 病院指標

内科の特徴
内科の入院患者さんで最も多いのは、小腸大腸の良性疾患です。　この分類には大腸ポリープ等があります。　大腸ポリープとは、粘膜の一部がイボ状に盛り上がり突出した良性腫瘍です。　治療としては、内視鏡を使い切除することが多くなっています。
次に多いのは脳梗塞です。　脳梗塞とは、脳の血管に発生する障害の事で、血管に血栓等が詰まり血流が止まることによって起こります。　当院内科で入院する脳梗塞の患者さんは、意識がはっきりしている、または軽度の意識障害があるという状態の方が多くなっています。　治療もさまざまな症状に応じて行っています。
心不全とは、心臓の血液循環力が低下した状態を指します。　血液循環力低下の原因を検索して、それぞれに応じた治療を行います。
腎臓・尿路の感染症も多く、抗菌薬を用いた薬物療法等を行います。
脱水症等の体液量減少症も多くなっています。　
当院では、地域包括ケア病棟（急性期治療を経過し状態が安定した患者さんに対して、在宅や介護施設への復帰に向けた医療や支援を行う病棟）を設けており、急性期の後に地域包括ケア病棟へ転棟する方も多く、平均在院日数が長めとなっています。

定義
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外科の特徴
外科の入院患者さんで最も多いのは、小腸大腸の良性疾患です。　この分類には大腸ポリープ等があります。　大腸ポリープとは、粘膜の一部がイボ状に盛り上がり突出した良性腫瘍です。　治療としては、内視鏡を使い切除することが多くなっています。
次に多いのが、鼠経ヘルニアです。　鼠経ヘルニアとは、本来おなかの中にあるべき臓器が。足の付け根付近の壁にできた隙間から外に飛び出し、鼠径部辺りの膨らみとして認識される病気です。　臓器は小腸が多いため、「脱腸」とも呼ばれます。　治療方法としては、隙間の周辺を縫い縮めて穴を塞ぐ方法や、人口の網（メッシュ）を入れて穴を塞ぐ方法等があります。　後者は腹腔鏡を用いて行うこともできます。　当院では腹腔鏡下の手術も多く行っています。
次に、急性腰痛症とは、ぎっくり腰とも呼ばれ、急激に発症する腰痛です。　　胸椎・腰椎の骨折とは、胸椎（胸の辺りの背骨）と腰椎（腰の辺りの背骨）に発生した骨折です。　背骨に上下方向から圧力がかかり、押しつぶされるように変形する「圧迫骨折」が多くみられます。　治療としては、急性腰痛症も胸腰椎の骨折も、コルセットを巻いて固定したり、安静にしつつ痛みに応じたリハビリを行います。
筋骨格系の病気や背骨の圧迫骨折などは、整形外科や脳神経外科と連携を取りながら、治療を行っています。

定義
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整形外科の特徴
整形外科で最も多いのは、大腿骨頚部骨折による手術目的での入院です。　太ももの辺りが骨折し、歩行困難な患者さんに対して、折れた骨（骨頭）を取り除き、人工物でできた骨頭に置き換える手術（人工骨頭挿入術）や骨折整形術を行います。
膝関節症とは、加齢や体重の影響により膝の軟骨がすり減り、膝に激しい痛みが生じるようになる病気です。　軟骨がすり減った膝関節を人工関節に置き換える手術（人工関節置換術）を多く行っています。　
手足の骨折も多くなっています。　観血的整復術を行っています。　
当院では高齢者が多き、退院に向けて地域包括ケア病棟でじっくりとリハビリに取り組んで頂くことが多い為、平均在院日数は長めになっています。

定義
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脳神経外科の特徴
脳神経外科で最も多いのは頭蓋内損傷です。　その中で最も多いのが慢性硬膜下血腫です。　慢性硬膜下血腫とは、軽微な頭部外傷により、頭蓋骨の内側で脳を包んでいる硬膜と脳の間に徐々に血が溜まり血腫になった状態です。　治療としては、頭部に小さな穴を開けて血腫を外に出す手術を行います。
その他にも、脳梗塞や非外傷性脳出血なども診療しており、それぞれの症状に応じた治療を行います。
また、脳脊髄圧減少症の診療も行っています。　脳脊髄圧減少症とは、脳と脊髄せきずいの周りを満たす髄液が少なくなることにより、頭痛・めまい・首の痛みなどのさまざまな症状が現れる病気です。　事故や怪我などの外傷が原因で髄液が漏れ出て発症することがあります。　治療としては安静を保ち治癒をうながす保存的治療と、髄液が漏れ出ている所を塞ぐ硬膜外自家血注入療法（ブラッドパッチ）があります。　患者さんの状態に応じて適切に治療を行います。

定義
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内科の特徴
内視鏡を用いた大腸ポリープ切除が多く行われています。　また内視鏡下で行う胃瘻造設術も多くなっています。　これらの手術は内視鏡室で行います。
「内視鏡的消化管止血術」とは、吐血（口から血を吐く）や下血（肛門から出血する）といった消化管出血が認められた場合に、内視鏡で出血場所や性状を確認し、それぞれに応じた止血を行う手術です。　こちらも内視鏡室で行います。
「植込型カテーテル設置」とは、薬剤等を投与する為の器具を皮下に埋め込む手術です。　外科と連携して行っています。

定義
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外科の特徴
内科と同様に、内視鏡下のポリープ・粘膜切除術が最も多くなっています。　この手術は内視鏡室で行います。
また、腹腔鏡を用いた手術が多くなっています。　腹腔鏡下の手術とは、おなかに数個の穴を開け、その中の１つに腹腔鏡といわれるカメラを挿入し、他の穴から手術器具を挿入して、カメラでおなかの中を見ながら行う手術です。　開腹手術に比べて傷が小さいので、術後の痛みが少なく回復が早くなります。　鼠経ヘルニア・胆嚢摘出術・虫垂切除術等で行っています。

定義
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整形外科の特徴
当院では骨折の整復術が多く行われています。　前腕や上腕の骨折の他に、大腿骨骨折が多くなっています。　大腿骨の骨折には、整復術の他に人工骨頭挿入術も行われています。　人工骨頭挿入術とは、太ももの付け根の骨（大腿骨頚部）が骨折した場合等に、その骨頭を人工のものに置き換えるという手術です。　骨が大きくずれていたり、複雑な骨折の場合に適応されます。

定義
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脳神経外科の特徴
高齢者の方の転倒等による頭部外傷から発症する慢性硬膜下血腫に対する手術が多くなっています。　慢性硬膜下血腫とは、軽微な頭部外傷が原因で頭の中の細かい血管が切れて、脳を包む硬膜と脳の間に、ゆっくりと血液が溜まり血腫になった状態です。　頭に小さな穴を開け、細い管を入れて血液を外に出す手術を行います。
その他にも頭蓋内の血腫除去や、水頭症に対して過剰な髄液を腹腔内に排出させる為のシャント術などを行っています。